アラジン
Aladdin
2019年/アメリカ
[監督] ガイ・リッチー[出演] ウィル・スミス
メナ・マスード
ナオミ・スコット
マーワン・ケンザリ
ナビド・ネガーワン
魔法のランプをこするとウィル・スミスが出てきます。
ウィル・スミス劇場(褒めてる)
70点
アニメのアラジンが大好きな私。
高校生の頃に見てアラン・メンケンの音楽にどっぷりはまりました。
あと「Do you trust me?」のセリフが好きすぎて、英語の授業の作文とかでやたらtrustを乱用したり(若かった・・)。
ビデオ(まだDVDのない頃・・)まで買ったんだよなあ。
そんなアラジンが実写化とな!!
実写化の噂を聞いた時には「そりゃ絶対観に行かんと!」と思ったわけですよ。
で、「ラ・ヨローナ 泣く女」を観に行った時にアラジンの予告編を初めて見たんだけど。
あれ?なんか思ってたんと違う・・(戸惑い)。
だって、言っちゃ悪いけどアラジン(メナ・マスード)とジャスミン(ナオミ・スコット)に華がねえ・・。
主役なのに華がねえ・・。
そしてジーニーが青塗りしたウィル・スミスやん。
ギャグかと思うくらいまんまウィル・スミスやん(予告見た時吹いた)。
笑かしにきてるやろ・・!
まあ、ウィル・スミスはいいよ。
ある意味想定内、「ふふっ」って微笑ましく見れるよ。
けど主役2人に華がないのは痛いでしょ。
実際私はそれで観る気が失せました。
もうDVD出てからでいいかなって。
が、夫(ややモラ夫)と喧嘩したりけんかしたりケンカしたりで日常生活に疲労困憊しまして。
もうあたし、夢の世界の住人になりたい・・!と切実に現実逃避したくなりましてね。
そんな時は魔法の絨毯やろ・・!と泣きながら(ウソ)衝動的に観に行ってしまったのでした。
目次
感想
アラジンが存在感なさすぎる
タイトルにもなってる主役のわりには影薄すぎ。
ウィル・スミスが当然ながら存在感あるし、ジャスミンはジャスミンで国王になるという強い意思を持った姫の設定になってて前へ前へ出てくるし。
アラジンはアニメと違ってなんていうんだろ・・ただ狡賢いだけの小者になっててこれじゃない感が。
ジャスミンは彼のどこに魅かれたんだろうね。
というかジャスミン次期国王になるんならアラジンいらなくね・・?
ジャスミンの自立の意味が違いすぎる
実写版では「国王になりたがるフェミニストなジャスミン」になってて、Speechlessなる新曲も歌われるんだけど。
すごいとってつけた感を感じてしまったんだよね。
Speechlessもすごくいい楽曲ではあるんだけど、現代的過ぎて作風に合わず違和感が。
今の時代に合わせて女性の自立を描くのはいいと思うんだけど・・「アラジン」に入れる必要あったか?
アニメのジャスミンも自由がないだけで、芯の強い自立心のある姫だったんだよなあ。
それを変える必要あったのかな。
ナオミ・スコットが歌うますぎる
「A Whole New World」のジャスミンパートになって、ナオミ・スコットの第一声に「おおぅ」と声が出ちゃいました。
うますぎて。
メナ・マスードもふつうにうまかったんだけどレベルが違うというか。
素人の歌うまい人とプロが歌ってる感じに聴こえちゃいました。
とっても素敵なシーンだったので満足はしてますよ。
ただここでもアラジンはジャスミンの勢いに負けたなあと(笑)。
ウィル・スミスがウィル・スミスすぎる
褒めてますよ。
もうここまで突き抜けてやるんならいいんじゃないですかね。
しまいにはギャグみたいでウィル・スミスの顔を見るだけで笑えてきちゃったし。
青塗りのウィル・スミス、人間になったウィル・スミス、歌うウィル・スミス、踊るウィル・スミス。
もうお腹いっぱい(褒めてます)。
まんまウィル・スミスのジーニー、私は嫌いじゃありません。
楽しかったししんみりさせてもらったし、最後はなんだかウィル・スミスが愛おしく思えてきちゃったわ。
あまりにも人間臭かったのが若干気にはなったけど、侍女との恋愛模様もまぁありかな。
にしてもジーニーの自由になる=人間になることだったのね、おばさん知らなかった。
パフォーマンスはさすがでした!
魔法の絨毯が可愛すぎる
アニメで可愛らしさをいかんなく発揮していた魔法の絨毯、本作でもめちゃくちゃかわいかったです。
いつでも必死にアラジンを助けてくれるんですよね。
その健気さといじらしさがたまらなく可愛らしくて、おばさん毎度萌え死にそうです。
アニメではジャファーの魔法でほろほろとほどかれてしまうんだけど、本作ではジャファーの起こした強風のせいで縦にビリ~ッと破れて真っ二つに。
私にとって本作で一番の衝撃映像でした。
どうせジーニーがあとで元に戻してくれるんだろうけども。
それでも「ちょ・・ああ・・カーペット・・カーペーーーッツ!!」と(心の中で)叫ばずにはおれませんでした。
まとめ
褒めるよりもけなす感想になってしまいましたが。
要は主役2人のキャラ設定が私にはどうもしっくりこなかったんですね。
アニメとはまた違って面白かったよ!と言う方もいるかもしれません。
私が今までの人生の中で一番好きな映画「グレイテスト・ショーマン」ほどではなかったけど、歌とダンスは楽しかったです。
十分現実逃避はさせてもらいました、ありがとう。
興味のある方は劇場に足を運んでみて下さいませ。
それでは、また。